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クワガタの飼育方法 |
主にクワガタの飼育方法についてまとめたページです。 |
■成虫の飼い方の基本
クワガタの飼育は、飼い方の基本さえおさえておけば、決して難しいものでは
ありません。オオクワガタのように上手に飼えば2年から3年も生きているも
のもいるのです。また、自分で飼育することによって、野外では観察出来ない
ことが観察出来たりする事もあります。
■飼育ケースのセッティング
成虫を飼育するには、写真Aの様なプラスチックケースが一般的で、しっかり
フタの出来るものを用意しましょう。大きさは、横の長さが30cm、深さ20
cmほどのもので充分です。その中にコナラやクヌギなどの朽ち木を砕いたもの
を水分を加えて厚さ15cmほど敷きつめます。
写真A(プラケース)
そしてその上にさらに、メスが卵を産みつけるための朽ち木(写真B)を、水
分を加えて置いてやるのですが、産卵木はオオクワガタやコクワガタなら朽ち
木マットの上に置くだけでよいのですが、ヒラタクワガタやノコギリクワガタ
ミヤマクワガタの場合は、マットに3分の2ほど埋め込むようにします。
写真B(産卵木)
産卵木は、バケツなどに水をはって1日水に
つけておきます。この時レンガなどで重しを
して完全に水につける方が良いでしょう。
1日水につけた産卵木は、その後で半日くら
い水分を切ってからプラケースに入れてやり
ます。
■えさの与え方
エサについては、市販されている昆虫ゼリーか、バナナ・リンゴなどの果実を
与えましょう。スイカについては水分が多すぎるので、下痢をして死んでしま
う事もあるので避けましょう。
また、エサは1週間おきに交換し、常に新しいものを用意してやるようにしま
しょう。古いエサをそのままにしておくと、カビがはえたりダニがわいたりし
てしまいます。
クリスタルゼリー65g
■飼育ケースの管理
ケースの中には、同じ種類のオスとメスを1頭ずつ入れます。たくさん入れた
り、種類の違うものを一緒にしたりすると、ケンカなどして長生きができなく
なるからです
また、ケースの中は乾燥しないように注意し、ときどき朽ち木やマットに水分
を加えることも重要です。
このような霧吹きが役に立ちます。
■幼虫の取り出し
10月ごろ成虫の飼育が終わったら、ケースから産卵木を取り出し、ナタで縦
に削るようにして少しずつ割っていくと、小さなトンネルの中に幼虫がいるの
が見つけられます。
■飼育ケースのセッティングと管理
幼虫の飼育の仕方は、大きく分けて2つの方法があるのですか、このページで
は、「ビン飼育」について説明します。
幼虫のビン飼育については、まず下のようなビン(樹脂製の容器でも可)を用
意します。
このような容器でふたに3ヶ所ほど小さい穴をあける
用意した容器に木くずを詰めて幼虫を入れて飼育するのですが、手順としては
まず、幼虫を取り出したあとの産卵木をよく乾燥させたうえ、家庭用の不用と
なったミキサーなどでおがくずのように細かく砕きます。
こうして出来た木くずを適度に湿らせ、上の容器にギュっときつく詰め込んで
その上に幼虫をそっと置いてやります。1つの容器には幼虫は1匹にした方が
良いでしょう。やがて幼虫は木くずの中にもぐっていきますが、1月に1回く
い容器をチェックして、木くずを追加したりします。
この飼育方法では、ほぼ1年でほとんどの種類が幼虫→サナギ→成虫へと成長
し、その成虫に変わっていく姿を容器の外側から観察する事が可能です。ただ
あまり容器を動かしたりするとサナギになれない事もあるので注意が必要だと
思います。
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